⻑崎県障害者芸術⽂化活動普及⽀援事業

ツナグ・アートワークス in チトセピアホール

当支援センターが実施する「長崎県障害者芸術文化活動普及支援事業」で、令和4年度から新しく取り組んでいる「長崎県障害者芸術文化の発表の機会確保事業助成金」を利用して開催された事業のレポートです。

今回は、長崎市千歳町にあるチトセピアホールの管理者、ステージサービスさんと、長崎市で障がいのある方のアート支援活動「ツナグ・アートワークス」を展開しているNPO法人ツナグファミリーさんとによる、アートワークショップに参加してきました。

11月25日土曜日、午前10時、チトセピアホール内には普段の雰囲気とうってかわり、不思議な光景が。客席が収納され広いスペースの空いたホールの中央には、天井から大きな3枚の紙が吊り下げられていました。近寄ってみると、紙は半透明で、向こう側が少し透けて見えます。

紙の前にいろいろな人達が集まって、壮大なお絵かきの始まりです。車いすの方も、よちよち歩きのお子さんも、みんな筆をとって思い思いに描きます。

紙は半透明で、両面から描いていくので、自分が描いているうちに反対側にも絵ができていき、不思議な感覚です。そのうち、こちらの絵を飾ってくれたり、自然と引き立ててくれたりと、無言のやりとりが生まれてきます。

次々に色を変え、場所を変え、お絵かきは進んでいきます。どの方も楽しそうで、筆の運びにあまり迷いがみられないのが、印象的。出来上がった作品は、いろんな個性と発見のつまった、見ていて飽きない作品となりました。

絵を描くことを通して、まさに心と心、個性と個性の通い合ったイベントでした。

チトセピアホールさんのホームページにも、イベントレポートがアップされていますので、あわせてご覧ください!
https://www.chitosepiahall.com/information/information-39657/

 

また、チトセピアホールさんでは、来年1月8日(月祝)にも障がいのある方々によるアート活動に触れることのできるイベントを開催予定です。
自由に楽しんで音を出すことから即興で音楽をつむいでいく『音遊びの会』のドキュメンタリー映画『音の行方』の上映……だけでなく、なんと神戸から『音遊びの会』を招いてのコンサートを開催されます!
『音遊び』をリアルに体感するまたとない機会です!みなさんぜひ、おいでください♪

『音の行方』上映会&トーク!ライブ!!@チトセピアホール https://www.chitosepiahall.com/information/information-39621/

 

当支援センターでは、令和7年度の全国障がい者芸術文化祭の本県開催を見据え、障がいのある方によるアート活動の発表・鑑賞機会を創出し、地域との交流を促進することを目的に、助成制度にも取り組んでいます。事業所や支援団体でのアート活動をさらに充実させる取り組みに、ぜひご活用ください。