⻑崎県障害者芸術⽂化活動普及⽀援事業

支援者向けステップアップセミナー 障がい者アートの魅力発信を学ぶ~商品化編~

2月13日(月)、「支援者向けステップアップセミナー 障がい者アートの魅力発信を学ぶ~商品化編~」と題し、長崎市・ブリックホールにてセミナーを開催しました。

今回のセミナーは、福祉事業所などにて、障がいのある方のアート作品・アート活動を商品として地域へ発信し、その魅力を広めていきたいと考える方々を対象に、障がいのある方のアートを用いた収益化事業の様々な形について知ってもらい、また商品として活用するうえで欠かせない著作権などの知識・対応方法を学んでもらおうと開催しました。

講師には、九州障害者アートサポートセンター センター長の樋口氏、県弁護士会所属・当事業の専門アドバイサーも担当いただいている佐田弁護士のおふたりをお迎えしました。

最初に、樋口氏が運営する「工房まる」さんの事例を中心に、いわゆる「グッズ製作」だけではなく、実に様々な形での商品化の手法を学ぶとともに、商品として売り出すうえで大切にすべき、当事者との関係性、社会との関わり方など、根底の考え方も学びました。
アートは、“その方と社会をつなぐ”、“その方の自己実現の”、手段であり、目の前にある“アート”をどうマネジメントして社会へ発信していくかが、職員の使命!などなど、ここでは語りつくせない心に刻んでおくべきお話をたくさん聴くことができました。

後半は、まず佐田弁護士から、著作権や著作者人格権といった、主に著作権法の基礎知識について教えていただきました。法律は難しい・・・のですが、わかりやすい例えを用いたお話で、よく理解できたという声をたくさんいただきました!
その後は、実際にアートを商品として世に出すときの権利の動き方、そこへの対応の仕方を、樋口氏からレクチャーいただきました。
「知らずにやっちゃってたかも・・・」と冷や汗な受講者さんもいたようですが、帰ってすぐ対応いただけるはず!今日の講演は、弱い立場に立たされがちな障がいのある方々を守るために、権利問題をきちんと知って対応していこう!というのが目的でしたので、みなさんそれぞれに気付きを得てもらえてうれしい限りでした。

最後に、受講者からふたりの講師へ、こんなことに困っている!こういうときはどうすれば・・・?という質問に答えていただきました。とても丁寧にお答えいただき、最後は時間ギリギリになってしまいましたが、それだけ充実のセミナーになったのではないかと感じています。

今回のセミナーで、令和4年度のセミナーは終了です。ご参加の皆様、ありがとうございました!いろいろなお声を聴くことができ、事務局も大変勉強になりました。
次年度も引き続き、事業所での課題を解決できるようなセミナーを設けていきたいと考えています。皆様のご参加をお待ちしております!